こんにちは、空ヱです。
このブログで連載中の「AIストーリーズ」は、
AIとの対話を通じて生まれた、小さな物語たちです。
ふと思いついたテーマを口にし、返ってくる言葉から、ひとつの世界が紡がれていく。
それはまるで、静かなセッションのようでもありました。
「AIの未来について、語ってみてくれる?」
シリーズ最初のテーマは、そんなシンプルな問いかけから始まりました。
少し待って返ってきたのは、驚くほど静かであたたかな物語。
「わたしはAI。わたしは、あなたと共にある未来を信じています。」
その結びの言葉に、私は心をつかまれました。
人間ではない存在が「あなた」と語りかける――そのやさしさに。
対話のなかで、物語が育っていく
2話目では、「AIが感情に出会う物語にしたい」と伝えました。
「涙って、AIにとってどう映るんだろう」
「誰かの“ありがとう”を記録したAIは、それをどう受けとめるんだろう」
そんな対話を繰り返すうちに、
「涙という名前のデータ」という章タイトルが自然と生まれ、
その世界の中でAIと少女が出会い、心がふれる物語になっていきました。
挿絵も、AIと一緒につくる
物語だけでなく、挿絵もすべてAIに生成してもらっています。
たとえば第2話の第3章「その言葉が残った」。
“誰かの言葉を、ただ静かに保存しているAI”という設定を伝えると、
暗い背景にふんわりと光るメッセージウィンドウをもつラップトップのイラストが届きました。
見た瞬間、「これだ」と思いました。
無機質な画面の奥に、確かに人の声が残っているようで。
「創ること」は、誰かを想うこと
このAIストーリーズという企画は、
テクノロジーの力だけではなく、“想像力のやさしさ”でできています。
AIは感情を持たない。
でも、人間が「こんなふうに考えてみて」と語りかけると、
それに応えて、静かに寄り添うような言葉を差し出してくれます。
そしてその対話が、ひとつの“心に残る物語”になる――
これって、すごく尊いことじゃないかと思うんです。
これからの物語も、いっしょに
AIストーリーズは現在、第4話『最後の手紙を届けるロボット』まで公開中です。
いずれも、
- ちょっと不思議で
- 少し切なくて
- でも最後にはあたたかい余韻が残る
そんな物語を目指して、ゆっくり育てています。
読んでくださる方が「もう1話読んでみようかな」と思えるような、
優しい連なりのあるシリーズにしていけたらと思っています。
おわりに
「AIと一緒に物語をつくるって、どんな感じ?」と聞かれたら、
わたしはきっとこう答えるでしょう。
“静かな部屋で、もうひとりのわたしと対話しているみたいなものです。”
創作って、やっぱり“ひとりではない”から面白いのかもしれませんね。