原文
「六二:直方大、不習无不利。」
書き下し文
六二(りくに):直(ちょく)にして方(ほう)にして大(だい)なり。習(なら)わずして、无(な)く不利(ふり)なるはなし。
現代語訳
【六二】
正直で、公平で、寛大である。特別に学ばなくても自然にそうあれるならば、何ごとにも利がある。
意味とポイント
● 六二の位置づけ
坤為地の六二は、卦の中心(中位)にあり、しかも柔順(陰爻)であるため、最も「正しく安定した坤の徳」を体現する爻です。
ここは「受容の美徳」を象徴する位置で、学んで身につけるというより、自然とそうあれる人の姿を示しています。
● 「直・方・大」の徳
- 直:まっすぐで、正直であること。
- 方:公平で、枠を守ること。
- 大:広く、寛容であること。
この三つの徳を備えることが、人として最も重要であり、坤の根本的な在り方を表します。
● 「不習无不利」
習わずとも自然にそれができるならば、何をしても害はなく利がある。
つまり、素直さ・誠実さ・寛容さを持つ人は、無理に取り繕わなくても人から信頼され、あらゆる場面で成功を得やすいということです。
成長プロセス内での位置づけ
坤為地は「受け入れること」をテーマとします。六二はその中心にあり、まさに「受容の理想形」。
この段階は、すでに兆し(初六)を過ぎ、安定した受け入れの姿勢が身についている状態です。
状況別読み解き
● 仕事
→ 誠実さが最大の武器。
正直で公平な態度が、信頼と成果を生みます。
派手さよりも、基盤を固める姿勢が評価されます。
✴︎アドバイス:小細工せず、正直に向き合うこと。
● 人間関係
→ 人から自然に信頼される時。
正直で、誰に対しても平等に接するあなたの姿勢が、周囲に安心感を与えます。
無理に合わせたり、駆け引きをしなくても良好な関係が築けます。
✴︎アドバイス:誠実さをそのまま出せば十分。
● 恋愛
→ 素直さが愛を育てる。
無理に飾らず、自分を正直に見せることで関係が安定します。
相手もまた「自然体でいられる」関係性が理想です。
✴︎アドバイス:嘘や駆け引きは不要。シンプルに。
● 内面(精神的成長)
→ 素直さと受容の心を持つ。
余計なプライドや計算を手放すほど、精神は大きく安定します。
誠実な在り方そのものが修行であり、成長です。
✴︎アドバイス:自分も他人も、そのまま受け入れよ。
● お金・豊かさ
→ 正直な取り組みが利益を呼ぶ。
裏技や小細工よりも、地道なやり方が結果的に大きな成果につながります。
また、分け隔てなく人と関わることで、自然とお金や機会も巡ってきます。
✴︎アドバイス:正しい道を選べば、損はしない。
一言アドバイス
「正直・公平・寛大であれば、自然と道は開ける。」