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【坤為地・六三】– 含章可貞、或從王事、无成有終

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原文

「六三:含章可貞、或從王事、无成有終。」

書き下し文

六三(りくさん):章(しょう)を含(ふく)みて貞(ただ)しきに可(よ)ろし。或(あるい)は王事(おうじ)に従(したが)う。成(な)す无(な)けれども終(つい)に有(あ)り。

現代語訳

【六三】
美しい徳を内に秘め、正しい道を守るのがよい。ときに大きな仕事に従事することもあるだろう。大きな功績を一人で成し遂げなくても、最後には良い結末に至る。

意味とポイント

● 六三の位置づけ

六三は坤為地の中で「下卦を抜け、上卦に入る境界」にあり、過渡期の段階です。
ここでは「徳は備わっているが、まだ外に大きく表れてはいない」という状態が描かれます。
「含章」とは、輝きを内に秘めること。
無理に外へ出さず、正しい姿勢を保つことで、やがて実を結ぶと説きます。

● 「含章可貞」の意味

  • :彩り、美しさ、徳の輝き。
  • 含章:その美徳を内に秘めること。
  • 可貞:正しい道を守るのがよい。

つまり、自己アピールや功名心に走るよりも、静かに力を養い、正しさを守ることが最善という意味です。

● 「或従王事、无成有終」

  • 王事=大きな国家的・公的な事業。
  • この時期、そうした大きな仕事に携わることもある。
  • ただし、自分一人の手柄になることは少ない。
  • しかし最終的に物事は良い結末を迎える。

「大きなことを一人で成し遂げなくてもよい。役割を果たせば、それで良いのだ」という謙虚さの教えです。

成長プロセス内での位置づけ

坤為地は「受容と従順」の徳を示します。六三はその中でも「過渡期の慎み」がテーマ。
初六(兆しを察知)、六二(誠実で安定)、に続き、六三では「備わる力を焦らず秘める」ことが求められます。

状況別読み解き

● 仕事

大きなプロジェクトや組織に関わる時。
中心人物にはならなくても、裏方として誠実に役割を果たすことが評価につながります。
功績を誇る必要はなく、結果的に良い形で収まります。

✴︎アドバイス:縁の下の力持ちを喜んで担おう。

● 人間関係

目立たなくても誠実さで信頼される。
周囲を支える存在として、人間関係の安定に貢献できます。
無理に目立つ必要はなく、あなたの内にある誠実さが伝われば十分です。

✴︎アドバイス:静かな支えが、深い絆を作る。

● 恋愛

控えめな愛情が実を結ぶ。
派手なアピールよりも、相手を思いやる態度が信頼を育てます。
恋がすぐに成果にならなくても、時間をかければ良い関係に育ちます。

✴︎アドバイス:誠実さを大切に、焦らない。

● 内面(精神的成長)

内に徳を養う修行の時期。
人からの評価よりも、自分自身の正しさを保つことが重要です。
努力はすぐに結果に出なくても、やがて結実します。

✴︎アドバイス:成果よりも過程を磨こう。

● お金・豊かさ

大きな利益を単独で得る時期ではない。
仲間や組織と関わり、分け合う中で安定が得られます。
表向きの成果がなくても、後で良い形になります。

✴︎アドバイス:分かち合いを選べば、自然に実りが訪れる。

一言アドバイス

「力を秘めて正しく生きれば、最後には良い結果になる。」