原文
「初九:磐桓、利居貞、利建侯。」
書き下し文
初九(しょきゅう):磐桓(ばんかん)す。貞(ただ)しきに居(お)るに利(よ)ろし。侯(きみ)を建(た)つるに利(よ)ろし。
現代語訳
【初九】
大きな岩に阻まれて進みにくい。だが、正しい道にとどまるのがよい。
また、信頼できるリーダーや指導者を立てることが利益となる。
意味とポイント
● 初九の位置づけ
水雷屯の初九は「始まりの困難」を表します。
芽が地表に出ようとするとき、固い土や石に阻まれるように、物事の最初には大きな障害がつきものです。
この爻が教えるのは「焦らず、正しい姿勢を保ち、導いてくれる人物を頼るべし」ということです。
● 「磐桓(ばんかん)」の象徴
- 磐:大きな岩。
- 桓:立ち止まる。
進もうとしても進めず、足止めを食らう状況を意味します。
● 「利居貞」
正しい態度・方向性を守ることが利益となる。
困難の中でもぶれないことが重要。
● 「利建侯」
自分一人で突破するのではなく、導いてくれる人物(師、リーダー、仲間)を立てることで突破口が開ける。
成長プロセス内での位置づけ
屯は「始まりの困難」の卦。初九はその中でも最初の段階であり、「芽が地面に阻まれて出られない状態」。
しかし、ここで正しく待ち、力を借りることによって成長が始まります。
状況別読み解き
● 仕事
→ 新しい仕事やプロジェクトの立ち上げ期の困難。
スタート時に予想外の障害が出て足止めされることがあります。
独断で動かず、上司や先輩の指導を仰ぎながら正しい方向を維持すれば道は開けます。
✴︎アドバイス:師やリーダーを立て、助力を受けよ。
● 人間関係
→ 関係が始まる前のぎこちなさ。
最初はうまく打ち解けられず、距離を感じるかもしれません。
焦らず、正直で誠実に接し、信頼できる人を通じてつながりを持つと良いでしょう。
✴︎アドバイス:無理に進めず、間を大切に。
● 恋愛
→ 出会いの直後に障害がある。
まだ関係がスムーズに育たない時期。
第三者の助けや仲介が良縁を育てるカギになることもあります。
✴︎アドバイス:急がず、時間と支えを借りよ。
● 内面(精神的成長)
→ 自分の限界に直面する時。
新しい挑戦の始まりには必ず困難があります。
それは成長のための試練であり、信頼できる師やメンターを持つことが突破口になります。
✴︎アドバイス:一人で抱え込まず、助言を求めよ。
● お金・豊かさ
→ 新しい投資や事業の初期のつまずき。
最初から利益は出にくい時期。
信頼できる人と一緒に始めることで安定しやすくなります。
✴︎アドバイス:独断より共同が吉。
一言アドバイス
「始まりには壁がある。正しく待ち、人の助けを得よ。」