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【水雷屯・六二】– 屯如邅如、乗馬班如。匪寇婚媾、女子貞不字、十年乃字。

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原文

「六二:屯如邅如、乗馬班如。匪寇婚媾、女子貞不字、十年乃字。」

書き下し文

六二(りくに):屯(とん)する如(ごと)く、邅(てん)する如し。馬に乗りて班(はん)する如し。寇(あだ)に匪(あら)ずして、婚媾(こんこう)なり。女子(じょし)貞(ただ)しくして字(とつ)がず。十年にして乃(すなわ)ち字(とつ)ぐ。

現代語訳

【六二】
困難が重なり、進もうとしても行き詰まる。
馬に乗っても、何度も引き返すような状態。
だが、それは敵の襲撃ではなく、結婚のための縁談のようなもの。
女性は正しくあろうとしてすぐには嫁がず、十年を経てようやく結婚する。
つまり、時間はかかるが最後には良い結果に至る。

意味とポイント

● 六二の位置づけ

六二は坎(水)にあって柔順を保ち、屯の困難の中にありながらも、正しく中央に位置しています。
このため「困難はあるが、耐えれば良い結果が訪れる」という教えを含みます。

● 「屯如邅如、乗馬班如」

  • 屯如邅如:困難に行き詰まり、前進できないさま。
  • 乗馬班如:進んでもすぐに戻る、足並みが揃わない状態。
    ここでは物事が停滞し、思うように進まない状況を示します。

● 「匪寇婚媾」

  • それは敵(災い)ではなく、結婚のような良縁につながる試練。
  • 困難に見えても、実は成長や結びつきの準備期間であることを示します。

● 「女子貞不字、十年乃字」

  • 女子は正しくあろうとして、すぐには嫁がない。
  • 時間をかけて待つことで、十年後に結婚が実る。
    ここから「忍耐と時間」がテーマであることがわかります。

成長プロセス内での位置づけ

屯の卦は「始まりの困難」を描きます。
初九で「障害に突き当たり」、六二では「停滞と忍耐」を学ぶ段階。
すぐに解決はしないが、時間を経て良い形に育つことを示します。

状況別読み解き

● 仕事

すぐには成果が出ない。
新しいプロジェクトや挑戦は停滞が続きます。
しかし、これは失敗ではなく「時間が必要」なだけ。
正しい方向を維持していれば、遅れても成功します。

✴︎アドバイス:焦らずに粘り強く続けよ。

● 人間関係

誤解されやすい時期。
相手の態度を敵視すると関係がこじれます。
実際には敵意ではなく、関係を深める準備の時です。

✴︎アドバイス:表面に惑わされず、相手の本心を見よ。

● 恋愛

時間がかかる恋。
進展が遅く、相手が冷たく見えることもあります。
しかしそれは拒絶ではなく、成熟を待っている段階です。
時間をかけることで、信頼できる関係が育ちます。

✴︎アドバイス:急がず待つことで、良縁となる。

● 内面(精神的成長)

忍耐と信念の学び。
「なぜ進めないのか」と焦る心を鎮める修行の時期。
正しい道を続ける粘り強さが、後に大きな成長につながります。

✴︎アドバイス:動けない時も、内面を磨く時間にせよ。

● お金・豊かさ

利益はすぐに出ない。
投資や事業は停滞しがち。
しかし、損失ではなく「時間をかけて育つ」流れです。
長期的視点を持てば、最終的に利益に至ります。

✴︎アドバイス:短期より長期で構えよ。

一言アドバイス

「今は停滞の時。だが、忍耐すれば必ず実る。」